『どう使う!?スキップフロアーのお家』
※打合せに使用したイメージパースです。 |
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住空間では基本的に段差をなくすことが良しとされていますが、このお家にはLDKに390mmの段差をあえて造ることで、ここが座る場所や背もたれや、机としても使えるように空間的にも使い勝手としても広がりあるものにしようと考えました。この大きな段差を楽しんでもらえればと思います。 | 財津 智之 |
敷地の特徴
自社開発分譲地で新たな道路(4m)をインターロッキングで造成。北側(4m)と東側を既存の道路(8m)に囲まれた北東角地です。周辺は2〜3階建ての住宅が多く閑静な住宅街で、土地の高低差もほとんどない平坦な敷地になっています。土間収納とスチール階段
4.5畳以上ある玄関ホールには存在感のあるスリットのスチール階段を設置。階段下の空間も含めると、玄関タイル〜ホール部分で約7畳以上の広々とした空間になります。また、玄関ホールの奥には大人気の土間収納(約1畳)もあり、ベビーカーなどもそのまま収納することができます。※現場の写真です。 |
階段は存在感のあるオシャレなスリットのスチール階段。色はブラック色にし、踏み板も無垢のフローリング材と合せてセレクトしました。スリット階段にすることで視線が奥まで抜け、奥行のある開放的な玄関ホールとなります。 (左写真参照) |
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※打合せに使用したイメージ図です。 |
1畳ある扉付きの土間収納を設置。ベビーカーやゴルフバックもそのまま収納できます。扉付きなので閉めてしまえばお客様に中が見えることもありません。 (左イメージ図参照) |
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※現場の写真です。 |
ホール壁の一部を木目調のクロスでアクセント貼りしました。奥行・開放感のある空間だからこそできる遊び心のある玄関ホールへ。 (左写真参照) アクセント貼りするクロスです。 |
縁側のある和室
1Fの和室は7.5畳あります。和室として十分な広さを確保でき、現代では少なくなっている縁側もあります。掃出し窓の外は車庫のため、車から直接荷物の運び入れもできます。※現場の写真です。 |
壁はベージュ系のクロスで落ち着いた印象にまとめ、天井は個性的でモダンな金色のクロスを貼ります。
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スキップフロアーのあるLDK
LDKにはリビング部分の床を390mm下げたスキップフロアーをご提案。一段下げることで空間が広がり、平坦な動線に変化が生まれます。この段差を利用し、お友達が集まった時はベンチのように座ったり、背もたれにしたりと用途は様々!お気に入りの色とりどりのクッションを敷き詰めても可愛いですね。(下写真参照)※実際の現場の写真です。 |
通常、床を下げると真下の階の天井が下がりますが、真下はちょうど車庫スペース。天井が下がってもあまり影響がないことから、このプランが採用されました。 リビングの東側(道路側)には細い3本のスリット窓を設置し、南側(隣地側)は目線が合わないよう高い位置に小さ目のサイズの窓を3つ配置します。プライバシーを守りながらも風と光を取り入れた明るいLDKへ。 |
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※打合せに使用したイメージ図です。 |
お風呂や洗面室などの水廻りは2階にまとめて配置。洗濯物を干す2Fバルコニーは床と高低差を無くすように設置しました。デッキを敷くとフラットになり、そのまま外にも空間が続いているような雰囲気になります。明るさ、開放感、使い勝手も抜群です。(左イメージ図参照) | |
※実際の現場の写真です。 |
キッチンの横にある2Fから3Fへ続く階段は、壁の一部をオープンにしたひな壇型の階段に。 一部が開くことで、視覚的な開放感はUPします。階段の踏み板も床材と合せてセレクトしました。 (左写真参照) |
レトロなカフェを目指した室内デザイン
今回のお家は『少しレトロな渋い雰囲気のカフェ』を目標に、お家の内装デザインを決めました。 家族が集まるLDKの壁はデザイン性、性能にも優れた48プロジェクト標準の漆喰の塗り壁に。床はアンティークな風合いを演出するため、ブラウン色の雰囲気のある床材をセレクトしました。床材:ウォールナット(くるみ) チャネルオリジナル ちょっと贅沢な幅広タイプのウォールナット材を使用。アンティークな風合いで、レトロな雰囲気の空間を演出します。 (左写真参照) |
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※実際の現場の写真です。 |
キッチン前の腰壁には床材で使用しているフローリングを貼り付け、空間のアクセントに。フローリングと同じものなので、空間に統一感も生まれます。(左写真参照) | |
※実際の現場の写真です。 |
室内ドアは豊里6丁目D-HOUSEと同タイプのデザインを採用。ドアの取っ手は大好評をいただいたアイアンへ。重厚感のあるデザインで、レトロな雰囲気を演出します。 豊里6丁目D-HOUSE『時間がゆっくりと流れる70年代のカフェを目指したお家』 |
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※実際の現場の写真です。 |
2Fと3Fの階段の手すり壁には大工さんに造作したもらった手作りの棚を設置。 棚にはお気に入りの小物を飾ったりできます。安全性とデザイン性を兼ね備えた手すり壁になりました。 |
クロス
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3Fの居室は色味を統一しながらも、各部屋でクロスを変えてメリハリをつけました。
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プライベートバルコニー
3Fのバルコニーはあえてどの部屋からも出入りができないようにし、家族みんなで使えるプライベートテラスになるように計画しました。奥行は1800mm、広さは5畳もあり洗濯物を干すにも十分な広さがあります。バルコニーの壁は人がすっぽりと隠れる約2mの高さがあるので、周りの視線を気にする事もありません。洗濯物だけでなく、家族のくつろぎ空間として季節の良い日はベンチを置いてここでお茶を飲んだり、本を読んだり、日焼けをしたり、ビールを飲んだり!?しても気持ちよさそうです。※打合せで使用した外観パースです。 |
壁の一部を木製のルーバーにすることで、ほどよく風と光が通り抜けます。 |
外観
2つの箱が重なるような形状の外観を活かし、色と素材を分けメリハリをつけました。※打合せで使用した外観パースです。 |
濃い茶色は塗り壁に。 ホワイト部分はガルバスパンのホワイトに。 ガルバスパン |
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