2010年11月中着工予定 場所:吹田市山手町 敷地面積:27.82坪 構造:木造(在来工法) 階数:地上3階建て 間取:4LDK(+インナーコート) その他:オール電化 :門型フレーム工法 |
U様はとても明るく気さくなご家族で、ご主人が私と同じ年ということもあり、とても楽しく打ち合わせをさせて頂きました。打ち合わせ当初からお家に対する「理想」「こだわり」をとても強く感じ、難しい課題も多々ありましたが、その分、やりがいをもって挑ませて頂いたお家でもあります。U様のフレンドリーなお人柄もあり、打ち合わせでのイメージのすり合わせやご要望のヒアリング作業など、スムーズに進めさせて頂く事ができました。長かった打ち合わせも終了し、いよいよ着工します。U様、今後とも何卒宜しくお願い致します。 |
石川 雅教 |
敷地の特徴
三方が住宅に囲まれた東向きの狭小地。 |
6年以上前の話ですが…
6年以上前、U様は東淀川に住まれていて、その頃からMJ-HOUSEをご存知で「いいお家だなぁ」と思って頂いていたそうです。(ありがとうございます!)それからマンションを購入されましたが、「やっぱり戸建てが欲しい!」と思われ、MJ-HOUSEへお問い合わせを頂き、U様とMJ-HOUSEのお付き合いが始まりました。
絶対条件のパティオ(中庭)
ご主人からの絶対条件としてご要望があったのが“パティオ(中庭)と開放感”。打ち合わせ当初、パティオ無しのプランもご提案させて頂いたのですがU様の“パティオ”への憧れは強く、パティオ無しのプランは却下に…。
狭小地で三方を建物に囲まれているという敷地条件もあったので、プライバシーを確保しつつも開放感と採光を得られるパティオプランで打ち合わせを進めていきました。
パティオ(中庭)を活かしたプランニング
パティオ=中庭 床がタイル貼りで、噴水や植栽などが配置されているスペイン住宅の中庭(パティオ)が元の意味。最近のマンションなどではコの字型やロの字型の建物に取り囲まれる形で設けられた庭をパティオと呼ぶ。 道路側からは見られず、居住者のみに開かれたプライバシーなオープンスペースになる。 (英)インナー・コート(inner court)・コードヤード(courtyard) パティオは外部でありながら<内包>されているので、光の間、風の間として機能します。 ※写真は当社施工例です。 |
また、さらに「開放感と広さ」を感じていただけるようパティオには高さ2500mmの特注ワイドハイサッシを採用し、窓の形状はフルオープンタイプにせず片引き戸にしました。サッシの枠数が減る分、ガラスの面積が大きくなり視界がすっきりします。より開放感を感じていただけます。(イメージ図参照)
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LとDとKの距離感
「LDKは視覚的にひとつの空間に、感覚的には別空間に感じられるようにしたい。」そんなU様のご要望により、ご提案をさせて頂いた間取りはパティオを活かしたコの字型のLDKの形状。
視覚的な隔たりはありませんが、パティオを間に挟むことにより感覚的に別空間としてそれぞれの空間が確立されます。壁で視界が遮られていませんので家族の姿を確認する事もできますし、家族の気配を感じながら別空間としてくつろいで頂けます。(下図参照)
ビジュアルへのこだわり
U様がパティオ以外に重視されたものが「ビジュアル」へのこだわり。「白くてすっきりとしたシンプルモダンな空間にしたい」と仰られたので、一番イメージが近いお家の港区S様にご協力を頂き、S様邸の見学をさせて頂きました。
実際に建ったお家を見学して頂けたので、より具体的なイメージを共有することができました。S様、その節は大変ありがとうございました。
『白いスクエアモダンのお家』
「正方形のタイルがいい」
一番こだわった2Fのビジュアルデザイン。2Fの床は様々なメーカーのタイルを検討しました。その中でU様のこだわりとして「正方形」のものを選択されました。2Fはこのタイルを全面に敷きます。
【ADVAN セラミカギヤマンテ(本磨きタイプ)床用】 表面が磨かれたタイプ。染み込み汚れ防止の保護材が塗布されているのでお手入も簡単です。 |
壁いっぱいの横一列の窓
東側には賃貸マンションが建っており、窓を設置する場合プライバシーを考慮する必要があります。そこでU様と検討した結果、打ち合わせ中にU様が「かっこいい!」と言われていた横長のFIX窓を横2枚(3m50cm=1枚1738mm)設置し、換気のため一部開閉可能にしています。また、光を取り込みながらプライバシーを保護できるようにガラスはすりガラスにしました。
大開口に対応できる構造方法
通常、木造であれば耐力壁として筋交いや合板を用います。 しかし、U様邸では車2台を並列することや、パティオの設置、2Fリビングの東側正面の窓をワイドにしたりと耐力壁が足りません。そこで『門型フレーム』という柱・梁で耐力を取るという構造方法を採用しました。【ラーメン構造・木造門型フレーム】 ラーメン構造「木造門型フレーム」は、鉄やコンクリートに比べて材料費を圧縮。また、必要なところに必要な本数だけ使用するため、全体的な低コスト化を実現。施工も簡単。ラーメン構造を必要とする大開口・大空間が可能になります。 道路面に対して全開口。間口6mの大開口により、 2台並列駐車が可能なビルトインガレージが実現しました。 ※写真は当社施工例です。 |
料理=洗い物は分けたい
奥様より「料理スペースと洗い物スペースは分けたい!」という強いご要望のもと、打ち合わせを重ねました。収納と位置関係も重要視されていて、様々なメーカーを検討しましたが、既製品では満足されるものが見つけられず、フルオーダーで制作することに。今回、お願いしたキッチンメーカーはその名も『キッチンハウス』。何度もショールームへ足を運ばれ、担当者と打ち合わせを重ねました。
キッチンのレイアウトはコンロとダイニングテーブルが一体化したストレートダイニングキッチン。シンクは後面の壁側に設置します。
色はこだわりのホワイト・鏡面仕上げ。 (下の写真参照)
※写真はメーカー施工例です。 |
キッチン奥にはパントリーも。毎日の家事をこなす主婦には嬉しい導線を配慮した位置関係です。
※イメージ図 | ※コンロ&ダイニングテーブルのイメージ図 |
また、ダイニングにはPCスペースを設置します。今は小さいお子様が将来、お母さんがお料理中でも近い場所でお勉強ができる様に 。もちろんこの造作机の素材もキッチンで使用したものと合わせます。
真っ黒なW.C空間
真っ白なお家の中で唯一、真っ黒な空間があります。それは2Fに設置されたトイレ空間です。ここはご主人のどうしても譲れないこだわりとのことで壁紙、床のタイルも黒。便器も真っ黒のものをセレクトされました。
また、トイレのドアは内側は黒・外のリビング側は白という2面に塗り分けられた扉をオーダーメイド。
真っ黒のトイレと真っ白のリビングへのこだわりは、トイレのドアでも譲れません。
INAX REGIO〜レジオ〜 |
天井の高さ
2Fは通常よりも天井を10cm高い2500mmにしています。(通常は2350mm〜2400mm)10cm高くするだけでも視覚的に受ける開放感や広さの感じは違ってきます。
お家の高さには『日陰規制』があり、ここの地域は10mを超えるものを建てることができません。なので2Fの天井を高めに取った分、1Fと3Fの天井高を2350mmにし、建物全体の高さが基準を超えないよう、バランスを取りました。
※日陰規制とは、日照の確保を目的として都市条例で定められている制限です。